千姫のひとりごと

千姫の日々の気づきや想いを「ひとりごと」として綴っています。目に留めて頂ければ、これも何かのご縁・・・

美しい人


今年の仕事もあと2日


1年の集大成というか
最後の追い込みをかけているとき



現在担当している
数百人のメンバーさんに
ご挨拶をしながらの営業の日々



一昨日の夕方にお電話をしたMさんは
70代の奥様


2〜3か月位に一度のオーダー率の方で
お電話だけでの繋がり


まだお会いしたことは無かった


今回のご注文が無いとシステム上
私の担当から外れることになるので
そのことをお電話でお伝えすると



『ほほ紅が欲しいのですが
 それだけでもいいですか?』


『ありがとうございます!』



そして申し訳なさそうに
半年前にご注文されたほほ紅の色が
少し赤すぎたみたい・・と一言添えられた



『それなら返品処理をさせて頂きますよ
 使用したものでも大丈夫ですよ』と私


『いえいえどなたかに使ってもらいます』



うっかり本音を言ってしまい
恐縮されているMさんに


1年以内なら使用済みのものでも
ご満足いただけない場合
すべて返品交換できることをご説明


本来なら
ご自分で返品手続きを取って頂くのを


なんとなく

『あす朝行きます〜!』と言っていました


500円の返品で私が動くのも??


でもまあ
一度Mさんにお会いしてみようか



そして昨日の朝


初めてMさんのお宅へ伺った



お正月前の気忙しい時


私は玄関先でお品物を受け取るだけ・・


そう思いながら

Mさんに名刺を渡しご挨拶すると



『どうぞお上がりください』


玄関内は
すっかりお正月の装いで


『私のために!?』


お香まで焚いて下さっていました



柔らかな笑顔の方で
私はリラックス状態


要件が済む頃


お茶のご用意をされそうになったが


スケジュール上
丁寧にお断りをしたところ


それではこれをお受け取りくださいと

手渡されたのが


なんと

お年賀!


賀正と書かれた赤い包みの菓子折り



なんてステキ・・・



『朝から元気が出ます!』


私がそう言うと



『明日も明後日も元気でいてください』


そう返答されました



『お年玉をいただいたので

 来年1年元気です!!』



なんだか涙が出そうになりました



駐車場まで見送られながら


『おせちは手作りですか?』と質問すると


『ええ黒豆からね』

『そうですよね
 黒豆からですよね
 母もそうです』


そのときふいにMさんが


『ご実家は?』と聞いて来られた


『生まれはK市のY町です』



Mさんは目を輝かせ

『私の母もY町ですよ!』



・・・・・・



顔の広かった私の父のこと


Mさんのお母様とかに
もしかしたらお世話になっていたかもね

そんな思いを馳せながら



Mさん


この美しい人


参りました私



近づきたく思いました