千姫のひとりごと

千姫の日々の気づきや想いを「ひとりごと」として綴っています。目に留めて頂ければ、これも何かのご縁・・・

幼稚

幼稚とは傲慢ということ

傲慢とは幼稚ということ


そんなふうに思う


今回の絵の勉強会でもそうだった


それは絵の上手下手ではない


新しい人で
山を描いている人がいました


なんだかピンク系の
もや〜っとしたものが描いてある


先生が『何を描いているの?』と質問すると


朝焼けが綺麗だったんです
一面ガスがかかっていて何とも言えない色で・・・


イメージは伝わってくる


ただそれが
今は絵で表現出来ていないだけで
描きたいものは明確だ


それを追求し続けたら近づいていくと思う


もう一人はかなり描ける人
テクニックは持っている


モチーフの一部を指して
先生が『ここはどうなっているの?』と質問すると


その人は『分からないんです』と答えた


その部分はその画面の中でも
かなり重要な意味を持つところです


先生は優しく解説しながら
『ここがこうなってこうなっているでしょ?』
『だからこうなっているんじゃないの?』と訊かれた


その人はまた
『何回も見たのですが分からないんです』と答えたのです


それでも先生は質問を別の形に変え
何度も同じ部分をその人に理解させようとされていました



その人はやはり『分からない』と言うので


先生は『それではこうしたらいいですね』と
その人がその先描きやすいように
構図を教えてくださいました


そうなるとその先の部分もその先の部分も
『なに色がいいですか?』
『どんな形がいいですか?』となり


その聞いた答えを
ササッと器用に手直しして
『これでどうですか?』と批評を頂いていました


その人は何故その構図になり
そこにその色が来るのかが解ってはいなかった


それ以前に
自分が分からないモノを
何故描こうとしたのでしょうか


そして
自分が分からないモノを
何故先生に観てもらおうとしたのでしょうか


そう感じて自分に目を向けると
やはり同じで


自分は何を描きたいのだろう


なにを伝えたいのだろう―と思った


私たちはモチーフの形や色を
先生に教えてもらっているんじゃない


そのモチーフを通して
なにを表現するのかということ


そんなことを考えていたら


私たちが先生にしていることは


とても幼稚で傲慢だ!


悲しくなってしまった


私にできることは
展覧会までの後一か月を
自分の絵に自分を託すことと


本展に係として
皆を連れていくことなのだろう


いろんな話を仲間としたい