千姫のひとりごと

千姫の日々の気づきや想いを「ひとりごと」として綴っています。目に留めて頂ければ、これも何かのご縁・・・

勉強


きのうの午後から今日先ほどまで


3月末から始まる展覧会の出品作のため


本部先生に来て頂いて絵の勉強会をしていた


兵庫は理事長先生がお越し下さっている
有り難い支部


本来なら数分単位でしか見て戴けない絵を
なんと一人ひとり20分以上も時間がもらえた


私のモノも含め
支部の人たちの作品に対する批評のなかで
宝石のような言葉をホントにたくさん頂戴した


テクニック的なことはもちろん
絵に対する考え方や解釈のしかたなど


絵だけでなく人間の生き方にも通じる


私が一番印象に残ったのは『空気感』のこと


それが描きたいと痛切に思っているからだ


2枚持って行った絵に対し
先生は具体的に教えて下さいました



本当に丁寧にやさしく
支部の皆の作品すべて解決策を提案して下さいました



その場で手直しして再度みていただく
とても熱心な人たちもいました



私も今すぐにでも
手直ししたい衝動でいっぱいです



しかし昨日の勉強会終了後
先生がちょっとだけ私におっしゃった言葉が
気にかかりました



『こんなに時間をとっている支部は無いんだよ』
『長いのがいいのかな・・・』
『ちょっとだけのほうがいいのかな・・・』



含みがあった



その言葉の意味を考えながら
きょうの批評をお聴きしていました



そして分かったのは



みんな答えを聞くことで精一杯なのです



その答えを理解することはもうひとつ大変


具体的なテクニックを先生に質問するだけ
近道を通ろうとする



目先にある勝負の場の展覧会への作品で
早く答えが欲しくてしかたがない



みんな必死です



先生はお帰りになる前に
最後の言葉を皆にくださいましたが



そのお言葉


『私自身が勉強になりました』
『ありがとうございました』


そのときにはっきり分かりました


簡単に答えを出すことにより
皆の考える機会を減らしているんじゃないかと
先生は思われたのではないでしょうか


赤ちゃんには離乳食のように噛み砕いて
絵の解釈をその人のレベルでお話しをされます


しかしいつまで経っても
与えられるのを待つだけでは一人立ちできない


経験を重ねるごとに
自分で狩りに出れるように覚えていかなくちゃね


そして
子供に狩りの仕方を教えていく


何が問題か―に気づくようにならないと
本当の意味でその人の成長は無い



時間が無かったら
少しだけのヒントでも
その意味を自ら必死で考える


自分の頭で考えなさい


そんなところでないでしょうか


私たちの姿勢は
教わる態度ではなかった



私は私たちの甘えを突かれたような

そんな気持ちになった



先生のお帰りになる前のお言葉は

そんなことをさりげなく

気づかせてくださいました