千姫のひとりごと

千姫の日々の気づきや想いを「ひとりごと」として綴っています。目に留めて頂ければ、これも何かのご縁・・・

記憶

それなりに楽しい人生だった


いろんな国へ遊びに行ったし
いろんな経験もした


あちこちで
面白い話をしたり聞いたりで


飛び回っていた


それが
少しずつ記憶がとんで


気づいたら


時間と場所の
ワープを経験するようになった


各国へ訪問した


空を泳いでね


しかし
楽しかったのは束の間


嵐が来て
飛ばされそうになった


何かにつかまったが
ますます強い風が襲ってきた


お腹あたりを抜けようとする突風


身体がくの字に曲がり



空に向かって後ろ向きで


飛ばされかかった



その時


料理店のテラスにいた給仕のお兄さんが


私に向かって叫んだ



『目覚めるときは7つ数えるんだよ!』



その声を聞いた途端


景色が前方に走り出したんだ



そしてだんだん身体が上昇


目下に街並みが見えだした

どこを飛んでいるんだろう


最初は気持ち良かった


海や山や森や町


眺める余裕があった



しかしそのうち
スピードがだんだん増してきて


大変なことになってきた


お腹に加わる風の圧力



そして


耳が痛くなってきた


両手で耳を覆う


スピードが増すごとに
なんだか脳圧も増してきたような感じ



耳が痛い!


鼓膜が破れる!


もうやめて!



すごい勢いで回っている


グルグル
私が回っているのは


もしかして地球の周囲?



耳!


イタイ!!


脳みそが耳から噴射する!!



そのとき思いだしたのが
給仕のお兄さんのあの言葉



私はひと息すってから


1・2・3・・・と数え出した



4・5・6・・



その背後から聴こえたのは


列車の警笛音?



ファン! 

ファン!

ファン!

ファン!


ファーーーン!!



だんだん大きくなるその音


そして


私の数える7番目の声


ちょうどそれらが重なった

その瞬間



息を吹き返したかのように


目覚めたのが


きのうの朝のことです



枕元の時計を見たら
ちょうど7時でした


目覚ましはかけていません



疲れました


いやホント。。。



なんなの???