日本の音
日頃お世話になっているK姐さんから
『秀明太鼓』という演奏会のチケットを頂いた
和太鼓か・・
今の私にはちょっとキツイかな?
そう思いながらも
せっかくのご好意を無碍にもできず
その時はその時でと軽い気持ちで
文化センターまで出掛けた
『秀明太鼓』
http://www.shumei.or.jp/shumeitaiko/
K姐さんの前宣伝以上の舞台でした
宗教団体が母体とのことですが
公演自体は何の宗教性も感じられず
しかしその舞台上で繰り広げられる
精神性に関しては『奉納としての音』
そんな風にしっかりと受け止めた
結成当時のメンバーは
あの有名な『鬼太鼓座』で修業され
現在は横笛も第一人者の
藤舎名生氏に師事ということです
体全体で鳴らす太鼓は
演奏というより格闘している感じ
一糸乱れない音とフォーム
繊細であり強くて熱い
太鼓の芯を捉えた音は
聴き手のこちら側の芯と繋がる
そして篠笛の一本の音
真剣道のような気迫さえ感じる
『地球・自然の詩』と題され
雲
滝・虹
念雷
雪鴉
龍
開鼓
という構成のプログラム
その表現力には圧倒されっぱなし
ここまで高い芸術性を感じた演奏は
和太鼓では初めてです
基本基本基本
その積み重ねの成果
美しさだと思いました
私にとっては
決して癒しではなく
どちらかといえば
揺さ振りをかけられ疲れも出そうな音
私はその音を受けとめながら
自分が壊されたらいいと思った
音で打ちのめされて壊されて
そして古い血膿を出し切り
あとは自然に任せて治していこう
エネルギーは
後から湧いてくるに違いない