この夏の収穫は
『北大路魯山人』を知ったことが一等だろう
一回目は七夕の日に京都の国立近代美術館で開催の
『北大路魯山人の美 和食の天才』へ行った
http://www.momak.go.jp/Japanese/exhibitionArchive/2015/408.html
名前だけは知っていたが
実際にこの目で見て自分に落とし込むと
料理人や陶芸家としてだけでなく
絵描きとして我がリスペクトの存在となった
何気なく引かれた線や置かれた色に
未熟の破たんが無いと思った
打ち震えるような感動を残したまま帰宅
自分の目指す『天の美』を案内してくれたと思った
もう一度会いたくて
2度目は祇園祭の期間中に再訪
あらためて確認をしてきました
暑い日でした
ちょうど前祭りの鉾が片付けられ
後祭りの鉾が組み立てられていました
夜ともなれば
祇園囃子の『コンチキチン』の音色
後祭宵山の始まりです
ついこの間のことなのに遠い昔の出来事のよう
幻のようでした
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書でも絵でも陶器でも料理でも
結局そこに出現するものは
作者の姿であり
善かれ悪しかれ
自分というものが出てくるのであります
一度このことに思い至ると
例えばどんなことでも
他人任せということはできなくなります
全くほんとうのことが判って来ると
恐ろしくて与太はできないのであります
『北大路魯山人』