千姫のひとりごと

千姫の日々の気づきや想いを「ひとりごと」として綴っています。目に留めて頂ければ、これも何かのご縁・・・

一縷の望み

あ、、、黒い船だったんだ。。。


あらためてネットで見たあの作品


どうしてだろう


明るい光の印象があった



夏期講習が終わった翌日の
オルセー美術館展で観たその作品


ロシュフォールの逃亡』
http://orsay2014.jp/smartphone/highlight_works12.html


心揺さぶられる作品も多々あったけれど
私の一番印象に残ったマネの作品


会場の一番最後に陳列されていた


大胆なタッチで描かれた荒波と
ひとたび投げ出されれば躰も深く沈みそうな色の海

そんな中を不安げに漂う
ホントに小さな一艘の小舟


不気味な夜の闇中


月明かりが導く先に
豆粒のような黒の塊が徐々に大きくなってくる


船・・・だ



敵か・・味方か・・・



逃亡という題名から
向ってくるのは敵ではない


きっと助かるはずだ



この絵が描かれた時代

マネは神経系の病気で手が自由に動かなかったという


その不自由な身体で描いたこの荒波の風景


マネの見ている先は

ここに描かれている小さな舟にのった人たちと同じもの?


私はそう感じた


だから


心に残った印象が光を感じていたのだと思う


晩年の絵描きは夢と希望を描いたのだ



激しく感動した一枚になった