千姫のひとりごと

千姫の日々の気づきや想いを「ひとりごと」として綴っています。目に留めて頂ければ、これも何かのご縁・・・

七月大歌舞伎

恒例の七月大歌舞伎

良いお席のチケットが取れたので
松竹座まで行ってきた


場内は満員


一段高い右列の12席は
舞妓さん芸妓さん達が
華を添えられていました


さて

昼の部の演目は


一部 
通し狂言
『柳影澤蛍火』


橋之助演じる柳澤吉保主演
出世野望に満ちたお家騒動


天下をわが手に入れ
栄光の先に待ち受ける運命を描く
六幕九場からなる長丁場です


今まで観た演目の中で
この作品の感想としては

しんみりと後からじわっとくる良さがある


派手な面白さは少ないが
人の心の機微を感じれば
それはどこまでも深い作品だと思った

もう一回観たい


二部は お待ちかね

仁左衛門様!


清元舞踊『保名』です


昨年急逝した十八世中村勘三郎と縁深い演目
偲びながら練り上げられた作品


菜の花が満開の野辺に桜の花木

物憂い春の風景と美しい清元の音色


亡き恋人の面影を追って
物狂いの保名が彷徨い続ける


夢のような美しさと哀しさを舞う
仁左衛門歌舞伎舞踊


品のある狂気

情の細やかさ


あー
痺れるるる・・


松嶋屋!!