脱原発に賛成の人が多いのに
なぜその方向へ進まないのだろう
そう思う人はきっと多いと思う
衆院選に臨んだ維新の会の橋下さん
最初は勢い良く『原発ゼロ』を訴えていたのに
時間が経つほどに言葉が慎重になっていった
その過程で橋下さんは
いろんな現実を知っていったに違いない
野田政権も『脱原発』方針が進まなかった
今回の選挙で圧勝した自民党をはじめ
国民新党・新党改革も元は永年与党内に居た人たち
維新と合併した石原さんも日本の中身を詳しく知った人です
日本の平和と環境問題と経済
長い時間を経て今まで来た過程は複雑で
『原発ゼロ』と簡単に言葉に出せないのではないでしょうか
青森県六ケ所村の日本原燃再処理工場は
１９回も完成延期を繰り返し
建設費が２兆円を超えても操業のめどが立ちません
使った量以上の燃料を生み出す「夢のエネルギー」
高速増殖炉『もんじゅ』の実用化もまず夢物語
政府が『原発ゼロ』とはっきり打ち出した瞬間
再処理政策の「資源」は「ごみ」に変わります
青森県は六ケ所村の施設に貯蔵している
使用済み核燃料を電力各社に送り返す方針
それに加え
日本は原爆製造に転用可能なプルトニウムを
現在４５トン保有しています
核不拡散に最大の関心を払う米国が
利用計画のないプルトニウム保有を認めることはありません
この難問の答えを
今即座に出せる政党はどこも無いのです
だから私たち個人が簡単に言うように
『原発ゼロ』を打ち出せないのです
さて
それをどう解決するのでしょうか
『そんなことは知らない』
『自分は関係ない』
『それは政治家が考えること』
ではあまりにも無責任すぎると思います
今目の前にある社会の問題は
自分の中にある問題だと考えます
自分の体内にガンがあれば
それを憎み責め続けるだけでは治りません
切り取ればよいものでもありません
体質改善も必要であり
免疫力も大切な要因です
個人個人が
自分の外に原因を突きつける行為は
その解決を阻害する結果に繋がります
自分が社会の中で
その体質改善や免疫力を上げる働きの一部になる
私たちに求められていることは
そういう活動だと思います
