千姫のひとりごと

千姫の日々の気づきや想いを「ひとりごと」として綴っています。目に留めて頂ければ、これも何かのご縁・・・

『そり』と『むくり』


先日の竹田城行きの日


そもそも
仕事と絵の制作に追われていた


そのキチキチの気持ちの中

あえて出かけた心境は


絵の仕上げの最終コーナー


竹田城行は
きっと何かを得られると思ったから


制作最後に魔法のエッセンスを吹きかけたい♪


やはり

初秋の竹田城はステキだった


その澄み切った空気で私を満たしたあと

帰りの道すがら見つけた美術館


計画無しで入った
あさご芸術の森美術館で観た企画展は

澄川喜一展『そりのあるかたち』でした


最初は馴染みのない立体作品だったので
少し残念に感じたけど

きっと何かメッセージがあるはずと

頭で理解というより
心を開いて体で感じるように意識しました


初めて知った作家の名

澄川喜一

東京スカイツリーのデザイン監修者

ふ〜ん?


素材の木のかたちを生かして
『そりのあるかたち』を中心とする作品群

http://www.sumikawa-art.com/top/toppagebase.html



少しずつ眺めていたとき

ハッとしたのです


ちょうど前日に描きに掛かった花

秋明菊の茎のカタチと重なりました


今の私の一番のお題でした


それに気づいてから見る澄川の作品たち

急にメッセージをぶつけてきました


そして


『そり』と『むくり』の狭間に

なんとも言えない色気を感じたのです


陰と陽で表すなら

『そり』は『陰』

女性的だと思った

しなやかな線『そりのかたち』


『むくり』は『陽』

男性的だ

『そり』を強く優しく覆います



帰り着き

自分の作品と向かい合い

筆をとり

花を描く



その時の気持ちは

『そり』と『むくり』のフレーズ返し



花の茎や葉に思いを込めます



竹田城行きは

そんな不思議な出会いの一日でした