自分が変化してきたのは感じている
サンパル出品の作品を入れるため
小品額を家の中で探し出した
その中から出てきたものは
20数年前に描いた花菖蒲の絵
ずっと昔の自分がそこに居た
描きたての絵と交換するとき思った
この時の方がみずみずしい
あの時から私が歩んできた道は
技術の習得だったのだ
感動そのものの表現は
あの時の方が純粋だったかもしれない
やっとそのことに気づいたと思う
しかし
この長い道のりを歩いてきたから
ようやくわかったのだと思う
必要な時間だったのだ
昨年
180度違う仕事に移り
周辺のカラーが変化して
私自身の質も入れ替わったのだと思う
遊び半分だった招き猫との関係も変化してきた
私が絵を描く人と知ると
お客様たちは口々に『招き猫の絵』を描いたらどうか?と言った
私は頑なに否定していた
売り絵を描く時間も気持ちも無い、、と
それが今回
サンパルに向けて2作の小品を描き終わり
搬入に向かう車中で突然ひらめいた
招き猫を描きたい、、と
描きたい猫が居るのだ
だけど
小品向けだよね。。。
自分で納得していた
そして搬入中
支部のOさんにその気持ちを話したら
『良いと思うよ』
『小品だけどね』
『大作にはならないよ』と言われた
私も
『それは分かっている』と答えた
よし!と決めて
帰りの車中
私は一人で叫んでいた
『なんでやねん!』
『なんで決めるんや!』
私は自分自身に怒っていた
『猫に失礼やわ!』
私は最近
それくらい猫にパワーを感じているのです
そこから発信される宇宙を狭めているものはなんだ
自分自身に他ならない
ようやくわかった気がする
やっと私は
スタートできそうな気がしている