千姫のひとりごと

千姫の日々の気づきや想いを「ひとりごと」として綴っています。目に留めて頂ければ、これも何かのご縁・・・

播州皿屋敷


歌舞伎を観に行って来ました


なんば松竹座『七月大歌舞伎』


なんでも
姫路に伝わる『播州皿屋敷』が演目


戦後関西初演ということなので

これは観ておかなくっちゃ♪


前から11列目のセンターよりちょいと上手寄り

よいお席が取れました(ルンルン)



爽やかな浅葱幕が

チョンという柝の音で振り落としとなって

舞台は始まりました


こういう視覚的な楽しみがたまりません


腰元お菊(孝太郎)を見染めた浅山鉄山(愛之助


我物に出来ないと判るや

可愛さ余って憎さ100倍

若殿の家督相続のために不可欠の皿を

三平に盗み出させお菊に罪をきせます


一枚一枚

皿を数え始めるお菊


胡弓入り合方の音で緊張感が高まります


井戸に沈められ

攻め苦に耐えるお菊の姿は

哀れであるとともに被虐美が漂います


そして

鉄山の残忍な悪の色気


愛之助も大人になったね〜♪



人魂がゆらり

亡霊お菊が忠太を井戸へ引きずり込む


不気味な竹本の三味線

ドロドロの鳴り物

寝鳥の笛


怨念の表現・・すごい


鉄山を妖力で引き戻す

連理引き・・・


上方上空

ふわりと浮かんだ亡魂お菊


うらめしや


恐怖の鉄山はぐっと

目を見開いて睨み据える


そんな構図で幕は下りました


いや〜! 面白い!!



二幕目の『素襖落』も

三津五郎演じる酒好き太郎冠者の

小舞の上手さ

狂言仕立てで楽しい演目だった



三幕目『江戸唄情節』

仁左衛門演じる杵屋与一


俳優である仁左衛門さん

連獅子の三味線を自ら演奏するのです



舞台の中での舞台で

坂東彦三郎三津五郎)と市村家橘愛之助)が

連獅子を踊ります


親子の獅子が紅白の髪を振って

髪洗い・巴のカタチ・勝負打ちと見せ場を作りますが


なんてったって

主人公は三味線弾きの与一なんですよ


からくさのバチ遣いで

とても派手な立三味線です



松嶋屋!』


大向こうさんの掛け声の粋な間合い




・・と


絵画的にも勉強になりました



仁左衛門さん 

華ある〜♪




おわり