千姫のひとりごと

千姫の日々の気づきや想いを「ひとりごと」として綴っています。目に留めて頂ければ、これも何かのご縁・・・

文楽

昨日は
久々の文楽

五世豊松清十郎襲名披露公演

文楽劇場へ行ってきた

演目は
靱猿
恋娘昔八丈
襲名披露口上
本朝廿四孝

やっぱり面白い
人形の動きは人間より人間らしく
構図も色彩も大胆で新鮮
鳴物の表現も自由自在
太夫もそれぞれに臨場感いっぱい

靱猿はコミカルな
振り付けが楽しく

恋娘昔八丈では
切ない娘心が舞台を染めていきます

浅葱色の薄幕が目の前に垂れ
悲しい場面に入っていきます

その後は苦しく辛い感情面

そして
その浅葱色が一瞬にして落ち
次の場面に鮮やかに移る

人間国宝太夫や三味線が
聞かせどころの口説きを放ち
それを鳴物で装飾していきます

口上は滅多に見れない
こういう古典的なのは
文楽だけのものらしい

本朝廿四孝は
その内容を追求するより
その舞台の美しさを堪能した

観客の前で舞台が変わる
大掛かりな居所代わり

八重垣姫の後振り
後姿の美しさの表現方法

夜の瑠璃灯

狐火を表す焼酎火の青白さ

面妖な表現

狐がのり移った八重垣姫の
怪しく敏捷な動きの場面では
本来なら首(かしら)担当の
主遣いのみが顔を出して
あとの二人は黒頭巾を被っているが
このときは皆が主役
3人ともが顔を出し
清十郎の首と共に
それは見事な人形遣いを見せてくれました

4時間余にわたる公演

目一杯
楽しませてもらいました

そして帰りには
梅田のたこ梅にちょっと立ち寄り
大好きなおでんとくじら

あー
お腹いっぱい

体中喜びいっぱい

満ちた一日でした