千姫のひとりごと

千姫の日々の気づきや想いを「ひとりごと」として綴っています。目に留めて頂ければ、これも何かのご縁・・・

こんちくしょう

福永年久さん制作の映画
『こんちくしょう』を観てきた

主催は『ひびきを支える会』

社会福祉法人『ひびき作業所』を
支援する会です

ストーリーは
今から約40年前
制度も何も存在せず重度障害者が
街なかに存在することすらありえなかった時代に
地域での自立生活を実現した
3人の先駆者の自立へと至った足跡

約40年にも及ぶ活動の歴史である

満州に生まれ16歳で母との死別
将来を悲観しての服毒自殺
一命を取り留めるが施設を転々とし
施設の非人道的な扱いを告発
そのなかで「ひかりの会」と出会った木村浩子さん

16歳で被爆
早くに父を亡くし孤独な留守番生活から絵画
詩作活動に励むしかなかった田部正行さん

文芸活動からラジオで障害者の文芸仲間と出会い
そこから青い芝の会を知り
脳性マヒ者の生活共同体
「マハラバ村」に参加した横田弘さん

自立とはなにか・・・

私たちに訴えてきます


木村浩子さんは 共同生活後
施設の中での窮屈な生活から逃れるため
一人で生活をしようと
ある町の役場の前で10日間居座り
やっとボロボロの雨漏りのする
町営住宅を借りることが出来ました

お金を稼ぐため絵を描いたり
短歌をつくったり俳画を描いたり
表現活動を続けてきました

すごく貧乏だったけど
あの頃が一番楽しかったと言います

ひとりで生活できる喜びです

社会の中で
健常者と同等に生活したいのです

映画の最後で
横田さんが訴えていました

『重度障害者には施設に居たらいい
私たちが守ってあげる』

そういう気持ちは『差別』であると

『君たちは差別をしているんだよ』と


映画の後
制作者・福永年久さんのお話や
ひびきの関係の人達による
パネルディスカッションがありました

そこでお聞きして驚いたことの一つ

24時間体制で介助を必要とする
重度障害者の人たち

『自立支援法』によって
そのサービスは激変してしまいました

自治体によって違うのですが
姫路市の場合 最大300時間余

24時間介助を必要としているのに
なんと半分以下の時間しか
介助してもらえません

これは
重度障害者は施設へ入れと
『差別』しているのと同じです

多分問題は
障害者のことだけでは無いと思う

多岐にわたるいろんな問題

これはみんなが自分の事として
考えていくことだと思います

高齢者問題もですが
ずっと少数であるため
声が届かない障害者の問題

もっと耳を傾けよう

大切なことです


福永年久さんの紹介
http://www.arsvi.com/w/ft05.htm

木村浩子さんHP
http://hw001.gate01.com/m-kashi/kimura/