千姫のひとりごと

千姫の日々の気づきや想いを「ひとりごと」として綴っています。目に留めて頂ければ、これも何かのご縁・・・

私のルーツ

衝撃の一日だった

初めて生で観た『文楽

言葉では言い尽くされない
その構図とリズムが
今でも私の周囲を舞っている

太夫・三味線・人形遣い
三位一体な芸術性

主遣い・左遣い・足遣いの
高度な洗練の人形さばき

義太夫節の素晴らしさ

太夫は詞で
多数の人物表現をたった一人でこなす

身分・距離感・感情の悲喜交々

そして三味線のバチ捌き・地合

演目は
『五条橋』
『絵本太功記』夕顔棚の段 尼ケ崎の段

クライマックスの
それぞれの口説きでは
人形と音との表現が絡みあって
私は胸が締め付けられそうだった

自分の中に流れる血が
一層熱く激しく流れだした

私の事務所に掛けてある
父方の祖父の写真

逢ったことはないけど
ここに居て欲しいと思った

祖父は人形浄瑠璃
深く深く関わりがあった

そしてその妻の私の祖母は
京都の花柳界の人だった

人形と三味線の音で
もう 眩暈がしそうだった

公演後 劇場からずっと歩いた

何も考えず歩いた

そして誘導させるかのように
私の目の前に現れたのは

『水かけ不動さん』

初めて御参りさせていただきました


そして偶然見つけた
『インディアンカレー』

こんなところにあった・・・


自分探しをしていた3年前

大変お世話になったS先生の
それは大好物でいらっしゃった

噂にお聞きしていた
カレーを口に頬張りながら

初めてなのに懐かしさの薫る味に
涙が出てきて仕方がなかった

辛すぎて泣いたことにしておこう

流石に美味しかった

このコースは
また度々

通うことになりそうです