千姫のひとりごと

千姫の日々の気づきや想いを「ひとりごと」として綴っています。目に留めて頂ければ、これも何かのご縁・・・

KIVA(絆)

先日ふと目に留った番組
NHK BSのドキュメンタリーで
アメリカの社会企業家が始めたネットでの
融資ビジネスを紹介していました


●KIVA: http://www.kiva.org/
発展途上国の人々と先進国の人々の絆をつなぐ
マイクロクレジットの仕組みです

アフリカなどの発展途上国の人たちに
現地のNPOの助けを借りながら
自分で始めたい商売や事業に必要な資金を
ネットで世界中の人たちが無利子で融資します

番組では ウガンダの女性の例を紹介していました
彼女がピーナッツを仕入れて
ピーナツバターを売る商売を始める資金150ドルを
世界各国に住む人たちが25ドルずつ出し合って融資しました

その女性は 数年前に内戦で夫を亡くし
子供を育てるのがやっとという貧困生活状態

彼女は ピーナッツを仕入れる資金を得て
ピーナッツバターを売り始めました

彼女の故郷は 美味しいピーナッツバターを作るので有名な地域で
彼女も母親からその作り方を受け継いでいます

売れ行きも上々で 置いてくれるお店も増え収入も安定してきて
融資の返済も 6か月の予定を繰り上げ3か月で終了

番組の最後に 将来は自分のピーナッツバター工場を持ちたいと
彼女は自信満々に目を輝かせていました

25ドルといえば 3000円程
私たちが 居酒屋で1回飲むぐらいのお金がこうして
発展途上国の人たちの人生を変えるパワーを持つのです

これは 寄付ではなくビジネスであるという
創業者の言葉が印象に残りました

寄付は かえって相手のやる気を消失させる
融資としてお金を貸すからこそ 借りても一生懸命返済し
貸し手と対等の立場で交流が出来るということです

KIVAのサイトには 貸し手も写真入りで紹介されています
貸し手と借り手がネットを通じて
メッセージを交換しあうこともできます

相手がとっても身近に感じられるのです

このサービスは 利子や手数料を取っていません
決済を行うPayPalも手数料を無料にしています。

収益は貸し手に任意で求める10%の寄付です
銀行 投資ファンド IT産業などから転職した
優秀なスタッフが16人本部で働いています

その仕組みで 2年前の創設以来
11万6千人の人達から
なんと 1100万ドル以上が融資されたということです

KIVAとは スワヒリ語で「絆」という意味

ネットを通じた世界中の人々の絆で
発展途上国の人々の自立につながる素晴らしい仕組みだと思いました