千姫のひとりごと

千姫の日々の気づきや想いを「ひとりごと」として綴っています。目に留めて頂ければ、これも何かのご縁・・・

画題


きのうは東京本部での絵の研究会


前日の夜まで

必死で絵と格闘していたものだから


塗りたて注意

ベトベト状態


描き面を表にキャンバスを巻くとき

手に着いた黄色の絵の具が

山門の黒っぽい表面に付きまくりました


ひゃ〜〜〜!


指の跡が〜〜〜!


出品まではもう後わずか

少々スランプ状態に陥りつつ


きのうは朝一番の新幹線



そうだ

後回しになっている画題も考えなきゃ


ヒントになるかな?

大好きな北原白秋の短歌集をバッグに詰めて


行きの新幹線の車中で

歌集をパラパラ見ていたら

『秋思集』を見つけた


『秋思』は本展に出した作品の画題


これは早くからそのタイトルが決まり

そのイメージで描き進めていました


今回も秋のイメージの作品です

それまでにもいろいろ考えてはみました


ピン!と来なかった


結局

東京までの道中決まらず


会場に着き受付を済ますと



なんと


最後の研究会と言うことで

作品の画題を決めなくてはなりませんでした


どうしましょ。。。


今までなら簡単に

『庭』なんて付けたでしょうが


今回はちょっと考えたかったのに・・・


最近考えたもの


秋日?

秋の日?

秋の庭?


もうひとひねり欲しい


色は見えるから

音がイメージ出来たらいいね


鈴音のころ?

鈴音の庭?


創りすぎかな


そのとき

とっさの集中力でピン!と来た単語


『爽籟(そうらい)』


響きはいいけど一般に読めないかな?


きっと画題はやさしく読める方が良いのだろう


そんなことを考えながら他を模索し続けたが

その単語がもう頭から離れなくなりました




『爽(そう)』

この漢字で雰囲気は伝わるんじゃないかな?



『籟(らい)』


*風が物にあたって発する音

*三つの穴のある笛



『爽籟(そうらい)』


*さわやかな秋風の響きをいう語 (季語/秋)



画題を本部へ提出しました


まるで我が子の名前を市役所に提出した感じです


搬入運送業者に手渡すまでの約一週間



『爽やかな秋風の響き』を感じる絵


そういうイメージで仕上げていきます♪