8月の『ピースチェーンはりま』は上映会を開催します。
参加者の方でパワー市もやっちゃいましょう!
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■ぶんぶん通信no.1上映会
■8月22日(土)13:00開場 13:30上映開始
■船場御坊内真宗大谷派山陽教務所の同朋会館1F
(兵庫県姫路市地内町1番地/079-292-0580)
http://www.sanyo-kyoku.jp/betsuin/senba.html
■参加費:400円(4POWER可)
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『ぶんぶん通信no.1』(90分)
●「ぶんぶん通信」とは
映画「ミツバチの羽音と地球の回転」の制作途中の報告を兼ねた
ビデオレターです。山口県祝島での撮影を中心に新作で描こうと
している今まさに起きている現実をなるべくリアルタイムで報告します。
■Chapter 1 祭りの準備
27年前に持ち上がった上関原発建設計画。予定地から4キロに位置する
祝島に住む山戸孝さんは原発のお金に頼らない「びわ産直グループ」の
特産品をネット販売している。かつて原発で働いた磯部さんは原発に
反対する理由を話す。
今の女性達は祭りに向けて苫(とま)を編んでいる。原発予定地、
田ノ浦では満潮を待ってアカテガニが卵を海に放ちにきた。ここに
海を埋め立てて2基の原発が建てられれば温排水が大量に出てくることになる。
■Chapter 2 神舞(かんまい)
千年も前から4年ごとに祝島では神舞という祭りが盛大に行われる。
仮神殿を建て、結界を島中に張り巡らし、神様に捧げる様々なお供えを
準備する作業に人々はおおわらわ。山戸孝さんは原発反対と祭りを
守る行為は同じと語る。
海の向こう、大分県伊美神社から神様を乗せた船が到着し、神事が
始まった。同時に43日ぶりの雨が降ってきた。
■Chapter 3 あきらめない人々
突然の雨や風で神様の名を書いた吹き流しの支柱が折れた。すかさず
男衆が折れた竹を付け替える。しかし、2本目の支柱も折れてしまう。
「やりなおそうや」と三度、支柱は立てられ神楽の音楽とともに空に
翻る。5日間に渡って神楽が奉納される。
高い波に翻弄されながら櫂伝馬船の上で舞ガ奉納され、神さまは帰ってゆく。
■Chapter 4 上関町議会
田ノ浦を埋め立てる認可を山口県知事が上関町に打診してきた。
町議会で是非を決める日、250人の町民が傍聴しようと役場に詰めかけた。
くじ引きの末、入れたのは20人のみ。開始直前私達のカメラだけが
議長命令で退場させられる。役場の一階では傍聴を求めて祝島島民と
役場の職員が激しくぶつかっていた。少人数をぎせいにしていいのか、
と山戸貞夫議員が問う。長い討議の末、議決が採られる。
■Chapter 5 スウェーデンの取り組み
スウェーデンでは脱原発に向けてエタノール車やバイオガス車が増えている。
電気自動車に乗るレヴィンさんは風力だけの電気で生活している。
環境にいいエネルギーを選ぶ制度が12年前から始まっている。
「電力自由化がされてないのかい?」「変えなきゃダメだ」とレヴィンさん。
一方、世界中から自治体職員が集まり持続可能な地域を作る方法について
会議が始まった。
■Chapter 6 祝島の暮らし
岡本正昭さんはタイの一本釣りで生計をたてている。田ノ浦が埋め立てられたら
潮の流れも変わり、水温も上がると語る。氏本さんは豚を休耕田に放牧している。
雑草が茂る田んぼがきれいになってきた。山戸孝さんはびわの手入れをしながら、
人材を呼び込めないジレンマを語る。潮の干満が大きくなって島にひじきの
季節がやってきた。
●希望の共有に向けて
これからのエネルギーをどうするのか?
今、私達は大きな課題を抱えています。この議題に取り組み、
あきらめない人々にこの3年私は全国で出会い続けてきました。
孤立から連帯へ、破壊から再生へ、転換の兆しがこの人たちの中に
見えるように思えます。
「持続可能」を実現するのはそれを願う人々の意思です。撮影は
試行錯誤の連続です。その途中経過として今回「ぶんぶん通信no.1」
をお届けすることにしました。厳しい現場からの報告ですが、それでも
そこに希望が存在することを一緒に分かち合いたいと願っています。
鎌仲ひとみ[監督]
http://ameblo.jp/rokkasho/entry-10221904458.html
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