千姫のひとりごと

千姫の日々の気づきや想いを「ひとりごと」として綴っています。目に留めて頂ければ、これも何かのご縁・・・

返り咲く

素敵なステージだった

割れんばかりの拍手と共に
『やりました!』の熱い思いが
会場中を流れていきました

本日、開催の
ある舞踊の祭典 姫路大会

その家元は、最後のトリ

初めて観せていただく家元の舞踊
贔屓目でなく、誰もが認める実力でした

この大勢の絶賛を浴びている家元が
ほんの1年位前まで
もう生きていく気力が無くなる位の
病気を抱えていたなんて
誰が想像できたでしょうか

舞踊家にとって
手足が病に冒されること
しかも、大勢のお弟子さんを持つ家元となると
生きていく価値が無いと思えても
誰も慰めることなんて出来ませんでした

そんな時、ある人を通して
私のもとへ、家元が来られたのです

自分の芸の最期をみるために

私は、その悲痛な魂と向かい合い
お話しようと思いました

その時、私の口から出てきた言葉たち

その縁ある言葉たちが
その家元の周囲で踊りだして・・・

何度か、お話を重ねるにつれて
医者にも無理だと言われていた手術が
何かの働きが加わって、受けれるようになり

その後も、いろいろありましたが
いい方向に進むことが出来

もう二度と
舞台には立つことが出来ないとしてた
家元の踊りを
きょう、たくさんのお客さまの前で
披露することが出来たのでした

楽屋に挨拶に行った時
家元は、弟子の皆さんに
「『魂を舞台に置け』と言っているのです」
と、おっしゃっていました

その通り
その家元のお弟子さんたちの舞台も
空気が違っていて素晴らしかった

みなさん、家元の復帰で一丸となっていました

以前より、きっと数段素晴らしい会になったことでしょう

『帰り咲く』

家元、おめでとう!

乾杯、しましょうね!!