ある日のこと、色紙を描こうとしたときに
なかなか描けなくて戸惑っていた
最初の筆が入らずに
線が勢いに乗らない
隣をみると友人のSさん
スラスラ楽しそうに筆を遊ばせていた
「Sさん、さすがー!」
「どうやったら、そんなに上手く描けるの?」
私の問いにSさんは
「上手く描こうとするから描けないんだよ」って
見ると、Sさんはその写生会に
色紙を100枚位持って来られていた
私は2〜3枚
その2〜3枚の中でなんとか作品をと考えていた
失敗したら、色紙が無くなる
一枚目から上手く描こうと構えていた
隣のSさんは
スラスラ、スラスラ・・・
何十枚もの中から、良いモノを選んだらと考えていらっしゃった
リラックスの中から生まれたSさんの作品は
線も伸び、生き生きしたステキなモノばかり
Sさんからは『気負い』や『衒い』のない作品づくりを学んだ
色紙を100枚用意することを学んだ